神さまを待っている④pp133~pp304
愛はこの貧困生活を経て何が変わったのだろう。
結局、学歴はあるし、顔もいい。
愛は戻れる側の人間だもんな……と思ってしまった。
頼れる人がいない
本作のテーマです。
そして、恐らくターゲットは非貧困層。
これを読んで愛に対して
100%共感し、手放しでいい作品だ。貧困って怖い。自己責任じゃない!
と言っているうちは、そういった環境や人に対してまだまだ理解が出来ていないのだろうなと感じました。
また、総じてそのような人たちは健全とされている人から知らない間に下に見られ、劣等感を抱いて生きているのだろうと思いました。
「愛ちゃんってそういう人だものねぇ」「愛ちゃんってナントカ所みたいねぇ」
サチさんはさらっとこの言葉を愛にぶつけていますが、生きづらさを抱えている人の大部分が感じていることなのではないかと思います。
どうせこの人も私のことをこう思っているのだろう。
信じていたけれど、結局あそこの人と同じように説教するんだ
そうやって、どんどん人を信じられなくなっていき、手の施せないレベルまでに堕ちてしまうのではないかと感じました。
実際、愛も作中で文書の読めないサチのことを『こんな難解な文章をサチさんが理解できるとは思えない』と、最後までどこか見下したような気持ちでいます。
結局、最後まで誰かを「救いたい」と半ば使命感に駆られて物語は終わっています。
結局、愛はこの先、炊き出しにいた社会学を学ぶ大学院と同じことをするのだろうと思いました。
【 】
大事なのは、これを読んだからと言って貧困について知った気になるのではなく、
常に自分に矢を向けることだと思います。
愛は、頭では分かっていながらも、見下してしまったことについて反省をしているような描写はありませんでした。
だからこそ、あのようなオチになっていると思います。
私は価値観や意識は、暮らしてきた環境によって形成されると考えています。
だからこそ、大小あれど、どうしても差別意識や偏見が生まれてしまうのは仕方がない。
ただ、そう感じる自分に気づいたのであれば、否定したり除外するのではなく、認めながらもそれを活かす方向にもっていくことが大事なのではないでしょうか。
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